ポスティングの意味
金利スワップで私は想定元本4000億円のレー卜を提示せよとM銀行スワップチームに依頼したんです。
当時4000億円というのは金利スワップでは、一回の取り引きとしては、むちゃくちゃに大きな取引金額だったのです。
私がレシーブしたいと言ったとき5.25%というようなレートを出してもおかしくないのに5.34%という通常規模の取引を想定してのマーケットレートに近いものを出してきた。
その後転売しても損をしない自信があったからですね。
ですから、M銀行のスワップチームは素晴らしいと言っているのです。
実際のレー卜で話しますと、私は4000億円を2年の話なんですけど、2-99%でレシーブしたんです。
これは1994年にやったものです。
1994の年のいつだったか忘れましたけど、2.99%でレシーブした。
そうすると例えば1994年6月xx日だとすると、このときの最初の6カ月LIBORは2.5%くらいだったのですね。
、ですから最初の半年は2.99%をレシーブして、2.5%を支払う。
最初の半年間は0.49%儲かったということです。
これはこの前言ったように貸し金と同じです。
2.99%で2年間のローンを出して6カ月2.5%の資金で調達をしたのとまったく同じことなんです。
変動金利の方は、最初の6カ月間の金利は分かっているわけですけど、1994年のxx月xx日、1995年6月xx日、1995年xx月xx日に決まる6カ月LIBORは、スタート時点では分からないわけです。
固定レー卜の方は2.99%で固定ですから決まっています。
決まっていないのはあと3回の6カ月LIBORてす。
この6カ月LlBORは2.99%より上がらないただろうという予想をした。
1994年当時、世間一般では金利は上がるだろうと皆が思っていたときなんです。
しかし、私の予想としてはいくら上昇しても2.99%までは6カ月LIBORは上がらない。
逆にひねくれものの私はLIBORは下がるのではないかなと思ったのです。
LIBORが2.99%までいかなかったらば儲けですよね。
2.99%は受けるんですから。
最初の6カ月払うのは2.5%、これが例えば次の6カ月目が3%になり、次の6カ月は3・4%になり、次の6カ月が4%になったらこれはヤバイけれども、少なくとも4回決まるLIBORの平均が2.99%以下であれば儲かりますよね。
こういうマーケット予想の下、この取引を私は行なったわけです。
結果として6カ月LIBORは、私の予想どおり、すなわちマーケットの予想に反して逆にどんどん下がりました。
4回の6カ月LIBORがいくらで決まったかははっきり覚えていませんけれども、けっこう儲かった。
平均して2%くらい鞘を抜けたんじゃないですかね。
平均して2%は抜けていないかな。
例えば1%鞘が抜けたとすると、儲けは、1年間でxx億円、2年間でxx億円になったわけです。
2%鞘が抜けたとすると、2年間で160億円儲かったということです。
このディールはこういう形で儲けたのです。
ですから私のようなスペキュレーターというのはxx年のように長い期間の金利スワップは反対取引をするつもりでやります。
先程話した例です。
6カ月LIBORが今後xx年間どなるかなど予想出来ませんから。
一方、短いところのスワップ、例えば2年のスワップは今述べたオペレーションをするのです。
6カ月LIBORの方が固定よりも平均的に低いかどかを予想して金利スワップを組むことがあるのです。
こういうような2種類の取引がスペキュレーターの基本的な取引です。
皆さん、このxx年問、日銀が金利を上げたのはこの前だけだと思っているかもしれませんけれども、xx年だったと思いますが公定歩合上げ騒動というのがありました。
あらゆる新聞社が公定歩合が上がるぞ。
明日公定歩合が上がるぞ、あさって上がるぞというニュースを出して騒いだときがあったのです。
そのときに金利スワップのマーケットはほとんどなくなっちゃいました。
全員が固定のペイをしたがってレシーブする人がいなくなっちゃったからです。
皆が金利が上がると思ったからです。
全員が同じ相場感になってしまった。
一方通行になっちゃう。
これは日本の特徴でもあるんですが。
まさにxx年はそうでした。
ところM銀行が1社だけマーケットメイクをしている、さすがM銀行という記事が日経新聞に出たことがあります、日経金融だったかな。
あらゆるお客さんが金利が上がると思っているから固定金利のペイをしたがる。
特にxx年のペイをしたがる。
このとき唯一M銀行スワップがM銀行の固定金利レシーブのレー卜をお客さんに提示出来た。
なぜかというと、実はが固定金利のレシーブをしていたからですね。
これはさっき話したように2年のスワップのレシーブだったんですけれども。
M銀行のスワップチームにしてみればお客さんからxx年をレシーブして、に2年のペイをする。
2年とxx年の違いはありますが、これを調整するくらいのノウハウはさすがM銀行のスワップチーム、ですからあります。
私が反対方向の取引を大量にやっていたので、M銀行のスワップチームも、マーケットメイクができたわけです。
こういうスペキュレー卜をする私みたいなのがいないと、マーケットは存在しなくなっちゃうという例です。
ところで、金利スワップでは、当時マーケットメーカーは別として私が東京マーケットで一番大きいプレイヤーだと言われていました。
ところが私は金利スワップの取引をこの数年間まったくやらなくなってしまったんです。
そうなったのにはいろんな理由があります。
後で話します。
それからスペキュレーターの他に金利スワップの参加者はどういう人たちがいるかというと、スプレッドトレーダーと称される人達もいます。
この前から何度も言いますけど金利は一般的には長ければ長いほど金利は高い。
そして同じ期間なら信用リスクが低いほどレー卜は高いのです。
そのイールドカーブ上で同じ期間のスワップレートと国債の利回りのスプレッドが歴史的に見て、今、開きすぎている。
そこで要するに債券を売って、スワップをレシーブする。
こうするとスプレッドが縮んだとき儲かりますよね。
スプレッドが歴史的な数字まで戻るだろうということでこういう行動をする卜レーダーもいます。
これがスプレッド・トレーダーです。
この人たちも金利スワップマーケットに入ってくるわけです。
ここまでお話ししたあとで、先週からの話をまとめます。
スワップというのは貸し金の代わりになる。
ですから今、貸し金の需要がない、ないと言いながらも、もし貸し金がなければ銀行としては金利スワップ等を利用して、利ざやは稼げるということですね。
実際、そういう動きがあるかと思います。
それから次にディーリングの手段としても金利スワップを利用できる。
それから先週、やりましたけれど、IBJのように長期金利を短期金利に変えるというふうにも使えます。
また逆もパース、パーサ。
短期資金を長期資金に変えるというふうにも利用出来るのです。
それから前回も少し話しましたけれども、金利上昇とか、下落を予想したときに金利スワップを使うことによってヘッジができます。
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